当連結会計年度(2023年11月1日から2024年10月31日まで)におけるわが国経済は、昨年末から雇用・所得環境や企業収益は改善傾向にあるものの、長期化する円安の影響により物価は上昇傾向にあり、個人消費の持ち直しは足踏みが見られました。一方で外需環境においては、中東地域等における地政学的リスクは依然として高まっており、国内外の経済に与える影響が懸念されるなか先行き不透明な状況が続いております。


 ウェディング業界におきましては、2023年の婚姻件数が47万組(厚生労働省「2023年 人口動態統計(確定数)の概況」)と前年と比べ3万組減少しており、結婚適齢期人口の減少を背景に、挙式・披露宴件数は緩やかに減少傾向にあるものの、ゲストハウス・ウェディング市場は概ね底堅く推移しております。


 このような状況の下、結婚式に対する価値観の多様化が広がるなかで、当社グループは「ご縁ある人々の笑顔と幸せのために行動し、挑戦する」という経営理念に基づき、パーソナルなウェディングやサービスを提供すべく、スタッフの人間力・接客力向上を目的とした社内外の研修、独自の営業支援システムを活用した情報収集力・分析力を強化し、各施策に積極的に取組んでまいりました。また、ウェディング市場のシェア拡大に向けて、潜在的な顧客ニーズを掘り起こす手段としてデジタルマーケティングを内製化し、集客力の向上、売上高の拡大に努めてまいりました。


 以上の結果、当連結会計年度の売上高は23,263百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益は2,490百万円(同27.4%増)、経常利益は2,525百万円(同26.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,702百万円(同27.0%増)となりました。

 当社グループは、お客さまや株主の皆さまをはじめとしたステークホルダーの方々の高いご期待に応えるべく、より一層の人財育成とお客さまのニーズの多様化に対応できる経営を志向することによって、企業の継続的な発展と企業価値の向上を図ってまいります。


 今後も社会の公器としての使命と責任を重く受け止め、全社一丸となって経営理念の浸透と実践に努め、ウェディング業界のリーディングカンパニーを目指す所存でありますので、株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続き、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 

2024年12月12日

代表取締役会長兼社長CEO 金子和斗志